2007年02月26日
永遠の恋人たちと永遠の乙女


写真は福岡市美術館の入口近くに置かれている彫刻像である。
館内に置かれているわけではないので、足を止めて見る人はあまりない。
近づいて観てみると「恋人たち」とテーマが書かれていて、作者はイタリアの著名な彫刻家で作品がイタリア国王に買い取られたほどであると記されていた。
作品は恋人たちが抱擁しあっている。
何故このような様子で切り取りられ、彫像になってるか、想像しなければならない。
この場所は風雨、風雪、寒気、熱射、あらゆる気象にさらされる。
それでも二人はずっと意に介さず立ち続け、抱き合っているのだ。
私は彫刻の事は全くわからないが、この場所にある事が、まさに恋人達のあるべき姿を表わしているような気がした。
近くの美しい裸体の像もしかりだと思った。
どんなにまわりに波風が立とうとも、この乙女はしなやかに、伸び伸びとそこに立ち続けるのだ。
彫刻像はものを申すわけではないが、立ち止まりさえすれば、間違いなくなんらかのメッセージを語りかけてくれる。
Posted by 中高年の太陽 at
01:40
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