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2007年04月25日

松井秀喜著『不動心』を読んで

松井はインタビューでも感情を余り表さない選手だ。そして多くの事を語らない。だから本人を知るために読んでみることにした。

松井はメジャーリーグに行って初めての挫折を経験した。昨年の5月の左手首の骨折である。それも苦しみながら乗り越えた様子が書かれている。彼の考え方、スタンス、心構えがこの中で示されています。

コントロールできること、できないことを区別して判断してコントロールできることに努力を集中すること。

努力できることが才能である。という父親からの言葉を大切にして天才肌でない彼は努力の人であると云っても過言ではないと思いました。試合に負けたり、打てなくても、『悔しさは「過去」ではなく「未来」へぶつけるのです。僕にとっては、それが素振りです』バッターの基礎中の基礎素振りを、打っても、打たなくても 休むことがないのです。

思考で素質を補うということもなるほどと感じました。よくチャンスに弱いとか勝負強いとか言う言い方をききますが。彼に言わせるとそれは運の問題じゃなくて、より確率の高い打撃ができる準備を整えているかどうかが分かれ目になるという事です。

彼が努力しているのはどんな場面でも平常心でプレーすることです。そして最高のプレーをしてお客さんの心を動かして感動を与えて喜んでもらいたいということ。

どんな大舞台でも平常心を保ち実力を発揮できるかコンマ何秒の世界で闘っている彼の姿が見えました。

野球選手は失敗するのが仕事だとして、その7割の失敗をどう活かしていくかを絶えず考えて努力している彼の姿が浮かびます。

一流のメジャーリーガー松井秀喜の心の中を覗かせてもらった一冊でした。

私たちにも役立つ多くのエキスがこの書に見出だせました。



Posted by 中高年の太陽 at 14:42│Comments(0)
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