敵兵442名を人命救助した英雄
先日たまたま見たテレビでそのことが放映されていました。日本海軍と英国海軍が激しい戦闘を展開し多くの英国艦船が撃沈され多数の英国兵士が海上に漂流することを余儀なくされました。
沈没した艦船から流れでた重油で油まみれで目も見えなくなる状況で彼らは近くの同盟国オランダ海軍の救助を励まし合いながら24時間も待ち続けていました。
そこに通りかかったのが、なんと今まで戦っていた日本軍の駆逐艦雷(いかずち)だったのです。
艦長は工藤俊作中佐。
機銃掃射がこの状況では普通だったのだが、工藤艦長は「全員救出」を命じたのです。乗組員は200名位で漂流者全員442名を総動員で全力で助けたのです。
そして敵の将校だけ甲板に集めて、工藤艦長は英語で彼らの戦場での戦いを褒めたたえた後で『貴官らは日本帝国海軍の名誉あるゲストである』と語ったのです。彼らがいかに驚き歓喜したか想像できます。そして手厚くもてなしたのです。
私は胸が一杯になりました。彼の勇断に拍手を送りました。ありがとうございました。あなたは日本人の誇りです。といいました。
極限の精神状態の中で人間の尊厳を重んじ、人間としての品格を失わず、人としての行動を示して下さったのですから。
『工藤俊作』忘れがたい名前になりました。
戦時下敵を442名も救った軍人。彼こそ英雄です。